「位置はわかるのに……なんとも厄介な性質を持ってるわね」
私はG-01の中でセンサー見ながらそういった。私は空中に飛んでそこから動いてない。けどかなりの範囲にレーダーを飛ばして、この森のかなりの部分を把握できるようにした。既にこの世界のサンクチュアリ。つまりはさっきのまん丸い生物の波長は記憶してる。
ならばどれだけ小さく分裂したとしても、G-01のレーダーの範囲内にいれば、見失うって事はあり得ない。けど範囲外に出られると困る。というわけで私はせっせと新しい子機を追加してるのだ。はっきり言ってこの世界の生物であるあのまん丸い奴がどれだけ分裂してこの森に広がったとしても、既に十分な領域をカバーしてるとは思う。
物理的な移動では既にG-01のレーダーの範囲から逃れるなんて時速を超えて音速を超えて移動しないと無理だろう。それだけの範囲を既にカバーしてるから不安に思う事はないと思うんだけど、相手はサンクチュアリだからね。何をこの世界がしかけて来るか……そこら辺がちょっと心配なだけだ。
どうやらこの世界は別に何か切羽詰まった事態になってる……とかはなさそう。それなら私達は完全に外からやってきた侵略者的な位置になると思うんだ。勿論、私達はそんな野蛮的なやらないよ。別にこの世界を滅ぼしてやるぜ! ガハハハ!! ――とか思ってるわけじゃないし?
そもそもそんな面倒なことをしたいとも私は思わない。
『勇者そのまままっすぐに進んでください。ミレナパウスさん北北西、300メートル先に。アイは……共有してるからわかるでしょ。上手くやってください。リファーはとにかく目についた個体を追いかけてください。空間移動はいくらでも無理ない範囲で使いなさい』
私はそんな風に支持をだす。実際細かく支持を出すのは勇者とミレナパウスさんだけだ。アイは私とレーダーを共有してるから、別になにかいう必要ないし? てか私が言うとなんか反論してくるからね。私の指示はアイから見たら穴だらけみたいだ。そんなの仕方ないじゃん。私はそういうのよくわかんないんだよ。
とりあえずG-01にレーダーで把握してるまん丸い奴らの位置を把握させてるから、あとは更にどう逃げるか予想をしてもらって、捕まえられそうな奴らを見繕ってもらってるのを伝えるっていうね。
「あれ? これ私何もやってないな」
とんでもない事実に気づいてしまった。この中で一番の無能私かもしれない。