「はあ!」
「せい!」
「ふっ――ていやあああああ!!」
私の体の動きは見違えるようになってる。そして……タッタッタッ――と私は伸びてきた目玉達の腕? 脚? わかんないけど、その部分に乗って走る。今までは攻撃が来たら目を閉じてしまってた。まずはそれがありえないらしいです。
だからポニ子アーマーのポニ子ちゃんが私の体を良いようにしだしました。それをいうとなんかちょっと……エッチな感じの想像が浮かぶかもしれません。けどそんなことは全く無いです。
むしろ厳しい……まさにアイさんのスパルタを体現したといっていいです。ポニちゃんは私の体からまずは自由を奪い、強制的にインストール? された武術の型で目玉達の攻撃をいなしだしました。
向かってくる攻撃をスパッスパッとね。私は向かってくる攻撃が怖くて、目玉が怖くて、目をそむけたりしてた。けどそれをポニちゃんは……いやアイさんはゆるしてくれなかった。
「目をそらさない」
それと同時に、私の頭は固定された。そしてまぶたも動かなくなった。そうなると目が乾燥すると思われるだろう。けど大丈夫。なにせポニちゃんはとても潤ってる。プニプニでしとしと。なので私のまぶたもどうやら潤してくれてるみたい。なので私は強制的に体を使われて、そして強制的に攻撃を見ることになったのです。
最初はそれこそ目尻に涙が浮かんだりしてました。でも今や慣れましたよ。ええ! それに体の自由が戻ってからも、上手くポニちゃんがフォローをしてくれます。だから、思いっきり動ける。
それに……
「あたっても痛くない。痛くない」
私はそう自分に言い聞かせてる。それは実証済みだ。目玉の腕の触手を通ってそのまま目玉近くへと行く。けど他の目玉が邪魔してきました。でもそんな邪魔をジャンプしてかわす。空中で三回転を噛まして、私は伸ばした腕で目玉のまぶた? 部分を掴んで一気にそれを縮めて勢いをつけて突っ込みます。
そしてそのまま生身の目玉部分に私は逆の手を差し込みました。
のたうち回る目玉。私は目玉を蹴って再び飛んで、更に魔法を紡ぐ。現れた光の珠をポニちゃんの腕で包みます。そのまま発射してもちょっとだけ目玉を足止めしかできない。けどポニちゃんで増幅したらどうなるのか? ポニちゃんは私の魔法を受け取る事ができる。
ならそれを増幅だってできるかもしれない。
「ポニちゃん!」
腕が膨らみます。私はその腕を固まってる目玉達の所に突っ込ませた。すると大きな爆発が起きます。もちろんポニちゃんの腕も吹き飛んだけど、結果は大成功でしょう。