「はっ……」
野々野足軽は周囲を見た。そこは宇宙じゃない。木々が鬱蒼とした森の中だ。けど足元の不安とか、この場所に漂ってた変な感じ? はなくなってる。
『もー! マスター大丈夫ですか? 反応ないのは淋しいですよぉ!』
スマホの沙沙羅様がそんな事を野々野足軽にいってた。とりあえず野々野足軽は現状がどうなってるのかを沙沙羅様に聞いてみる。
「どうなってる?」
『事態は収束してます。揺れも収まりました! 全国民への干渉はもうやめてよいかと』
どうやら野々野足軽が宇宙にいってる間に事態は収まったみたいだ。けど……
(俺は宇宙にいった……のか? それとも精神だけいったの?)
そこが曖昧だった。いや、野々野足軽的には体ごといってたつもりだった。そしてこの目で、確かに青い月をみたはずだ。野々野足軽は空をみる。そこにはいつもの月がある。でも野々野足軽はその月を大きくみる。遠視を使って、宇宙に佇む月をみる。でもそれは青くはない。普通の月だ。でも気の所為……なんてことはないだろう。
なにせ野々野足軽には青い月の名残がある。野々野足軽の手首。その内側には読めない月の文字がタトゥーのように刻まれてた。
それを指でなぞる野々野足軽。するとそこには野々野足軽の力とは違う別種の力を感じる。
「とりあえず、変なことが起こってないか注視しててくれ」
『もちろんです!』
事態は収まった。地震も噴火も収まってる。けど何か変な影響が残ってないかはもうちょっと観察することにした。野々野足軽は慎重なんだ。結局、月にいたのは神だったのか? なんなのかはわからなかった。
でも確実に何かはいる。そして……他にも分かったことがある。それは……
「地球は狙われてる」
『はい?』
沙沙羅様が野々野足軽のボソッといった言葉に反応した。けど野々野足軽はそれ以上いう気はないよゔだ。それに対して沙沙羅様もそれ以上追求するようなことはしない。
なにせ自分たちを生み出したマスターはとても深い考えと、先を見据えてるとしってるからだ。その目には見えないことなんてなくて、彼が動けば全ては解決できる。だから……別にいいのだ。
本当なら今回の災害でこの日本と言う国は大きな被害を受けてておかしくなかった。でもそれを回避できたのは野々野足軽の圧倒的な力のおかげ。なので沙沙羅様は思ってた。
「流石です、マスター!」
――てね。