uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 79

「流石に過剰戦力でしょ」
 
 私はこのアズバインバカラに散ってる二十人くらいの変な格好の奴ら……いやもう集団だね。そいつらを観察しながらそうポツリと漏らす。だって子供に対して大人げないじゃない。それはいかんよ。今まではまだバランス取れてるかなーとか思ってた。鬼ごっこにもどっちが上回れるかって緊張感あって良かったが、奴らはそのバランスなんて関係ねえ! と壊しに掛かってきたのだ。
 
「許せないわね」
『身勝手の権化のような言い草ですね』
 
 AIがなんか言ってきたが、無視である。AIは私の考えも読み取る事が出来るみたいだからね。私の考えてた事を勝手に読んでそんな事を言ってるんだろう。本当にどうにか対策した方がいいよね。いや、AIは完全に味方だと思うよ。でもやっぱり考えを見透かされてるってなんかイヤじゃん。心のスイッチ一つでそこら辺切り替えられるんなら良いよ。
 
 もしも緊急事態の時に、声に出してる場合じゃねえ!! って時もあるかも知れないし。そういうときは以心伝心はとても役に立つかも知れない。いや、以心伝心って相手と自分の心が完璧にわかり合うことだっけ? それじゃあこの言葉は間違ってるね。だって私の心は筒抜けだが、AIの方は違うもん。まあAIに心があるかわかんないけど。
 
「文句言ってないで、解析は終わったんでしょうね? 子供達が危ないわよ、このままじゃ」
 
 まあヒーローは送れてやってくるが定番なんだけどね。でも間に合わないと格好も付かないしね。
 
『なかなか興味深いですよ?』
 
 そう言う事聞いてない。何楽しんでるのよ。いや、世界の全く違う式を解析するって私に的にはどういう事なのか、よくわかってないからその大変さはわかんない。でもAIならパパッとやってくれる物かと思った。今の所、ちょっとAIの評価を下げざる得ない。
 
『ある程度はわかってます。ですがまだ待っててください。面白い事をやりましょう』
「状況が面白くないわよ。ネナンちゃんが浚われたらどうする気よ?」
『それなら、周囲をもっと巻き込んでは? 子供を守るのは大人の役目……ではないですか?」
「それはそうだけど……私は喋れない設定だし……バジュール・ラパンさんはなんか同じ格好した奴に足度め食らってるみたいなんだよね」
「別に貴方が喋る必要なんてないですよ。子供達が何者かに追われてる……それをこの街の者達に示せば良いのです」
 
 そう言ってある案をAIは示してきた。それを見て、私はニヤリと笑った。お主も悪よのう……けっへっへ。